Standing lamp 1 arm

1953年に、セルジュ・ムイユによってデザインされたランプです。「Black Shapes」と呼ばれ、セルジュ・ムイユの代表作となったこのシリーズ最大の特徴は彫刻的なシェードの存在感にあります。シェードの形状は、女性の体からインスピレーションを得てデザインされました。1952年に巨匠ジャック・アドネに照明のデザインを依頼されたことをきっかけに、セルジュ・ムイユの照明デザイナーとしてのキャリアはスタートしました。セルジュは、昆虫のような大型の壁掛けランプや、複数のアームを持つスタンド型ランプ、さらには小型で曲線を多用した壁掛け型の照明器具をデザインするなど、空間の動きを感じさせる運動的でありながら、彫刻的にも美しいフォルムを追求しました。 彼の最初の作品となった「Three-Arm Floor Lamp」をはじめとした初期の作品は、主にパリの「Galerie Steph Simon」で展示をされ、この頃からジャン・プルーヴェ、シャルロット・ペリアンとの交流が始まりました。